海沿いの地域に住むと心配になるのが、地震による津波被害。
「いつ首都圏直下型地震がきてもおかしくない」と言われている昨今、特に妙典、行徳、南行徳一帯に住んでいる方にとっては心配な部分だと思います。
そこで、市川市内における、津波発生時の被害について調べました!
元禄地震と同じ規模の地震を想定したシミュレーション
元禄地震とは、江戸幕府の第5第将軍徳川綱吉時代に発生した地震で、何と震度7!!
東日本大震災でも東北地方の震度は7だったため、同じ規模の地震を想定していることになります。
※水門が閉じられているか否かで大きくシミュレーション内容が変わります。
【水門とは=津波によって海水が遡上(逆流)し、侵入してくるのを防ぐ役割のもの。】
水門が閉じられた場合と、閉じられる前に津波が押し寄せてしまった場合の2パターンで想定しています。
①水門が閉じられていない『最悪のケース』
南行徳3丁目、4丁目、新井1丁目、2丁目あたりは50cm未満の浸水が発生する可能性が高そうです。
人が飲み込まれてしまうレベルの浸水があるのは、「野鳥の楽園」のみ。
ここに入ってさえいなければ、市川市内で津波によって命を落とす可能性は極めて低いと言えます。
ちなみに、浦安市はちょっと危険かも…
②しっかりと水門が『閉じられたケース』
「野鳥の楽園」を除けば、市川市で津波被害を受けるところはなさそうです。
浦安市ですら無傷なので、水門の力がいかに大きいかがわかりますね。
同じ震度7なのに、何で東日本大震災みたいな津波被害が起きないのか?
初めてデータを見たときに不思議でなりませんでした。
東日本大震災ではあれほどの津波被害を受けたのに、なぜ東京湾に面した市川市の被害がこうも小さく想定されているのか。
本当にちゃんと試算したのかな?と疑いましたが、ちゃんとそこには理由がありました。
東京湾は津波の被害を受けにくい。
津波被害については、
●津波は1メートルだと影響はほぼなし。
●1.5メートルで低いところが水浸しになる程度。
●4メートルで家屋が倒壊するレベル。
と言われています。
元禄地震の際には、浦安と船橋の津波は2メートル。
関東大震災も震度7を記録しましたが、浦安で0.6メートルの津波が発生した程度(船橋は津波なし)。
今までの統計上でも、津波被害が明らかに少ないのがわかります。
こうも東京湾が津波の被害を受けにくい理由は、地形と水深。
入り口がすぼまっているため、津波のエネルギーを衰退させやすいのです。
そのうえ、水深が数十メートルと浅いため、大きな津波が非常に発生しにくいのだとか。
東北地方とはかなり条件が異なるということですね。
まとめ
市川市は東京湾に面していますが、津波被害の心配はあまりしなくてもよさそうです。
ただし、何があるかはわかりませんので、「地震が起きた場合にはどうするか」、「避難場所はどこが近いか」等はあらかじめ確認するようにしておきましょう。
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