大久保博元市川市長の市政8年間を振り返る~公約は達成された?~

2009年~2017年の8年間市川市長を務めた大久保博氏。

その市政運営で、市川市がどう変わったのか、何が良くなり何が悪くなったのか、改めて振り返ってみたいと思います。

 

 

大久保博元市川市長の経歴は?

・1949年10月11日生まれ(市川生まれ)

・市川市立中山小学校

・市川市立第四中学校

・千葉県立国府台高校

・東京電気大学工学部を中退

・生家の川上産業株式会社に入社

・1983年(34歳)より同社の代表取締役

・1989年(40歳)いちかわケーブルネットワーク株式会社(現株式会社JCN市川)を設立し、2007年(58歳)まで同社代表取締役

ここまでの経歴を見る限りでは、特段政治とのかかわりは見られません。

しかし、2009年に千葉光行元市川市長が引退すると、その後継者に指名されます(どんないきさつがあったんでしょうねぇ)。

・2009年(60歳)で市川市長選に出馬し当選

大久保博(60歳) 38,620票
小泉文人(36歳) 35,132票
高橋亮平(33歳) 34,739票
一条強(36歳) 1,579票

 

結構ぎりぎりでの当選でした。

このような混戦になったのも、政党の支援がバラバラだったためです。

当時は民主党ブームが巻き起こっていた時で、5区(真間川以南と行徳)は民主党の村越氏が、6区(真間川以北)は民主党の生方氏がそれぞれ衆議院議員を務める等、民主党が圧倒的な強さを誇っていました。

このような状況で、大久保氏と高橋氏(元々民主党員だった)は無所属での出馬を表明します。

そのため、民主党は推薦候補を絞ることが出来ずに自主投票に。

結果、5区の村越氏は大久保氏を、6区の生方氏は高橋氏をそれぞれ支援。

こちらも民主党の県議だった小泉氏は、何と民主党を離党し、当時浪人だった自民党薗浦氏の支援を受けて立候補。

ぐちゃぐちゃですね…

 

そんな中、前市長の千葉氏の支援を全面的に受けた大久保氏が何とか勝利。

ただ、市川市の市長は代々、前の市長から後継者指名を受けた候補者が勝利することが多かったため、バトンを受けたにも関わらずギリギリの勝利だったことから、「選挙に弱い市長」というイメージが定着します。

 

 

大久保元市長の選挙公約って達成された?

耳障りの良いことを自由に公言でき、特に実行されたかどうかが検証されない選挙公約。

あえて大久保氏の選挙公約を引っ張り出し、達成度合いを検証していきたいと思います。

これは2009年の時の初当選時のもの。

保育所待機児童ゼロ

小中学校の給食費無料化

道路交通網の整備

市政戦略室の新設

が主な政策。

それぞれ検証していきましょう。

 

 

保育所待機児童ゼロ→×

600人近い待機児童がおり、ゼロどころの騒ぎじゃなく、千葉県トップ!全国でもトップ10に入るほど!の待機児童数を誇ります。

保育園を新設しようとして、近隣住民の反対にあい、計画がとん挫したことも全国的なニュースになりました。

待機児童対策については、完全に後手に回っています。

 

大久保氏もその事は認めており、退任時の記者会見で「待機児童急増に対応しきれなかった。次の市長に負の遺産として引き継ぐのは申し訳なく思っている。」と話すほど。

市川市で最大の課題となっています。

 

 

小中学校の給食費無料化→×

これは完全に撤回する形となっており、給食費は有料のままとなっています。

大久保氏曰く、財政的に厳しいためとのこと。

 

 

道路交通網の整備→△

3.4.18号線(大野町のあたりからコルトンの前を通る道)を開通させる等、一定の成果を上げています。

他にも京成線の地下化や狭隘な道の整備等を掲げていますが、これらは正直誰が市長になっても厳しいと思います。

前者は京成線が主体となる事業ですし、狭隘道を整備するには莫大な資金で土地を買収しなければなりません。

元々現実的な政策じゃないですよね、これ。

 

 

市政戦略室の新設→〇

恐らく大久保氏が掲げた公約の中で、最も力を入れた政策ではないかと思います。

何をするためかと言えば、主に財政の健全化を目指すもの。

外部委託を推進することでの市役所職員の削減や、公共施設の利用料値上げ等が決定されています。

公共施設の利用料の値上げは下記をご参照下さい↓

http://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000212698.pdf

 

公民館の1室が200円で借りられたところが400円とかになっていますので、利用者にとっては不満に感じていることでしょう。

ただし、使わない身からすれば、この分を別に回してくれるならその方がありがたいなと思います。

 

一応の成果は上げており、市川市は現在でも地方交付税交付金の不交付団体となっています。

※地方交付税交付金=財政的に余裕がない地方自治体が国からもらえる援助金の事。千葉県だと浦安市や成田市、君津市等の6市はこれをもらわない不交付団体です。)

 

 

しょせん選挙公約といってしまえばそれまでですが、いまいち達成されていません。

ちょっと残念に思います。

これらの選挙公約政策以外にも、大久保氏が行った代表的な政策をご紹介していきますね。

 

 

ガーデニングシティいちかわ

目的は、駅前等各所にガーデニングを行い、市川という街の魅力を向上させようというもの。

ガーデニングを市川市の新たなシンボルにしようとしたとも言えます。

 

この政策の結果、最近は各所にガーデニングが見られるようになりました。

見てて不愉快になる人はいないと思いますので、魅力の向上という意味では一定の成果を上げていると思われます。

 

ただし、課題はこれが定着するのかどうか。

「花に金使うよりもっとやるべきことがあるだろ!」

とよく大久保氏への怒りの標的になっていたため、特にこの政策に思い入れのない新市長にとっては力を入れる理由がありません。

新市長の元では大きく予算が削減され、徐々に姿を消していくかもしれません。

そうなると「何のためにやったんだろう?」って話になりますよね。

財政に余裕があれば面白い政策だったかもしれませんが(例えば浦安市とか)、さほど財政的に余裕のない市川市にはちょっと合わない政策だったかもしれません。

 

 

ゴミ収集日の削減

市川市民に最大のインパクトを与えた政策といっても過言ではありません。

2017年4月より変更となったのですが、ゴミの収集日が削減されています。

元々可燃ゴミは週に3回だったのが週2回…

燃やさないゴミやビンカンは週1回が月に2回…

と収集に来る回数が減らされました。

目的は間違いなく経費削減でしょう。

 

 

大久保博元市長の公約達成度は低め・評判は微妙

大久保氏が掲げた公約の達成度は、お世辞にも高いとは言えません。

ただ、大久保氏が退任会見時に、「行財政改革など自分の役割を果たした」と話しているように、財政面を安定させることを第一に市政運営を行っていた印象です。

そのために、市政戦略室を設置し、公共施設利用料の値上げやゴミ収集日の削減を行ったのでしょう。

大久保氏への市民の評判が微妙なものになるのも無理ないことと言えそうです。

新市長にとっては、大久保氏が不人気を承知で財政改善に取り組んでくれているので、案外やりやすいかもしれません。

 

 

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